「今さらブログ集客なんて…」と諦める前に考えてみて欲しい3つのポイント

セールスコピーやブログ記事などの原稿をぼくが公開添削する「コピー道場」を、月に一度開催しています。こちらは先週末(2022/12/17)に開催した時の記念スクショです↓↓

このコピー道場、最近はブログ記事を持ち込まれる方も多いです。一般的なセールスレターではなく、役立つブログ記事で顧客教育を行ってから、メインの商品に誘導する方法を取り入れる方が増えてきました。

ところで、たまに質問されることがあります。
「Webはもう動画の時代だ。ブログはすでに時代遅れではないか?」

ブログは確かに、世に誕生して15年以上経ち、ある程度「枯れた」メディアになりつつあります。でも、Webマーケティングにおいてブログが力を失ったのかというと、そんなことはありません。
少なくとも「もう時代遅れだから」みたいな考え方でブログを排除するのは、とても大きな勘違いです

結論としては「自分が伝えやすいメディアを使えばいい」と伝えています。しゃべったり動画を作ったりすることのほうが得意なら、YouTubeを使えばいいでしょう。ぼくもブログとYouTubeを併用しています。

それでも、ブログを発信メディアとして使うことを躊躇してしまう方のために、今でもブログがメディアとして有益な理由をいくつか挙げてみました。

内容の濃いコンテンツが検索で上位に上がりやすくなった

検索エンジンマーケティングの世界では、かつて「質が低く、内容が誤った記事の粗製濫造」によって業界全体が大きなダメージを受けたことがあります

今から5年ほど前、DeNAの運営していた医療系メディア「WELQ」が、医療に関する質の低いブログ記事を大量に粗製濫造し、一時期検索エンジンの医療系キーワードで上位を独占してしまったことがあります。これによって「検索しても間違った情報ばかり表示される」という、ユーザーにとって望ましくない状態になってしまいました。

事態を重く見たGoogleは、このWELQを検索結果から除外することを決定。これ以来Googleは、その情報の信頼性や専門性といったコンテンツの質を強く重視する「E-A-T」(Expertise-専門性, Authoritativeness-権威性, Trustworthiness-信頼性)という基準を設けたのです。2018年からこの基準が徐々に適用されるようになり、ブログの世界は以前よりも真面目にコツコツやっている人が報われる世界になってきました。

さらにちょうど先週のことですが、Googleがこれに新基準を追加して「E-E-A-T」にしますという発表がありました。追加のEはExperience、その記事を書いた人の経験や実体験を評価基準として重要視します、ということです。

すごーく簡単にいうと、そんなに頻繁な投稿じゃなくてもいいから、あるジャンルの専門家であるあなたが、あなた自身の経験も交えながら、中身が濃くて読んだ人の役に立つ情報を発信していたらいずれ日の目をみる、と考えて良いと思っています。時間は多少かかりますが、コツコツやれる人にとっては以前よりも結果が出しやすい世界になっています

分析ツールも進化している

ブログの分析ツールも進化しました。特に今年大きな話題になったのが、マイクロソフトの無料ヒートマップツール「Clarity」です。これまで月に何万も出さないと使えなかったような高度な分析が、手軽にできるようになりました。ぼくも相当恩恵を受けています。

たとえば、Webサイトを訪問したユーザーがページを閲覧した様子をすべて記録する「レコーディング」機能を気軽に使えるようになりました。ページをどこまでスクロールしたかとか、どの段落で立ち止まったとか、どのボタンを押して次のページにリンクしたかとか、すぐ分かります。おかげで、うちのサイトもユーザーが取りやすい行動が判別でき、細かい導線の改善ができるようになりました。

最終的には「面白いもの」「役立つもの」なら、どんな形でも受け入れてもらえる

ここからが、より普遍的で、一番大事な話です。
コンテンツを見てもらうために大事なのは、最終的に「面白いか」「役に立つか」しかありません。

YouTubeがいくら流行っているからといって、それを「動画だから見る」のではありません。「面白いから見る」のです。自分に全く興味のない動画なんて、わざわざ見ませんよね?
ブログだって同様です。「時代遅れだから読まれない」のではないのです。その記事に興味が湧かないから読まれないだけです。

つまりは、メディアよりも内容の問題です。
「これが伝えたいんだ!」という信念を持っている人は、どんなメディアでもやがては成功します。メディアの流行り廃りに囚われず、ぜひ自分の発信したい情報に沿ってメディアを決めてみてください。

そういう意味では、ブログメディアが本当の意味で開花するのは、むしろこれからかもしれません。

P.S.

ブログ同様、メルマガも「枯れたメディア」と思われがちですが、こちらのメルマガも週5回好評配信中です。

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