SDG’sという言葉が浸透した現在、社会貢献とマーケティングの融合である、CRM(コーズ・リレーテッド・マーケティング)を取り入れる企業が、少しずつ増えています。
CRMとは?
企業が商品やサービスの売上によって得た利益の一部を社会貢献活動に還元し、その活動と企業名を結びつけることによる訴求効果を狙うマーケティング手法。英語表記の「Cause related marketing」を略したもの。
2020年以降、消費者も求職者も、社会貢献がひとつのキーワードになっています。


こちらのデータや調査が示すように、消費者にとって、自分が買おうとしている商品を提供している企業がSDG’sに取り組んでいるかどうかは、購買の判断や支払いたいと考える金額の多寡に大きく影響します。
また、優秀な人ほど仕事を通じた社会貢献をしたいと考えています。社会貢献にどのぐらい関わっているのかは、従業員の働きがいやモチベーションにも大きく関わります。
「その企業がどのような社会貢献を行なっているか」が消費者にも求職者にも大きく影響する時代、企業が率先して社会貢献とマーケティングを融合させる試みが増えてきました。
企業が社会貢献をマーケティングに取り入れることは、さまざまな意味で難しい
企業が社会貢献をビジネスに取り入れるためにとても大事なことは、「なぜその企業がその支援を行うのか?」という「理由」、そしてその支援を達成するための会社ぐるみの姿勢です。これらは、ひとたび歯車が狂いだすと「炎上」のリスクとなりかねません。
本人たちは社会貢献としてやっているつもりでも、「目をひきたいから実施している」とか「消費者の善意を利用した販促だ」などと、企業側の利己的な姿勢が少しでも見えてしまうと、消費者に見透かされてしまいます。特に最近はSNSの発達により、こうしたちょっとした綻びを見抜く消費者の目はますます厳しくなっています。見せかけだけの寄付は、ますます通用しなくなってきました。
本当の意味で消費者の信頼を獲得するためには、うわべだけ・ポーズだけの社会貢献や寄付を行うのではなく、社会貢献とビジネスの目的が明確に一致し、両者が根本でしっかりと絡み合うような仕組みの設計が必要です。
これまで講師が実際に行ったCRMの成功事例を元に、
「社会貢献とビジネスが両立する仕組み」を特別に解説します
そこでこのセミナーでは、自ら多くの社会貢献事業を運営しながら、CRMに関するコンサルティング等も手掛ける株式会社LifeCrayonStyle(以下LCS)の竹内力也氏をお迎えして「CRM事例の完全解説セミナー」を開催します。
竹内氏は現在、健康上の問題もあってここ数年積極的な講演活動を控えていました。ですが、こうした知識をもっと多くの経営者に広め、持続的な社会貢献の輪を広めたいという思いから、このたびこのようなセミナーを、特別に開催することとなりました。
竹内氏自らが手がけている社会貢献事業では、事業を通じて毎年およそ500万円〜1,000万円の寄付金を調達しながら、会社としても長期的な顧客の獲得に成功し、売上を安定して上げ続けています。
この社会貢献と売上の両立を行う仕組みづくりや、事業を通してより多くのファンを生み出し、顧客化していくためのポイントについて竹内氏自らが詳細に解説していきます。
社会貢献とビジネスの両立には、ストーリーの伝え方が大事。
今回は「出版戦略」についてのセミナーも同時に提供します
CRMにおいて大事な要素の一つは、社会貢献活動の「背景」や「ストーリー」を顧客に上手に伝えることです。
社会貢献活動に共感して集まってきた見込客に対して、企業の姿勢そのものに共感してもらい、長期的な顧客になってもらうためには、企業の目指そうとしている姿勢やビジョン、活動への想いといったストーリーを適切に伝えることが、とても重要です。
そこで大事になってくるのが「メディアをどのように扱い、どうやって企業のストーリーを顧客と共有するか」です。
今回のセミナーでは、ダイレクト出版認定セールスライターで小冊子出版プロデューサーの吉田知也氏を迎え、竹内氏のプロジェクトでも実際に取り入れている「小冊子出版」をベースにしたマーケティングの手法について、多くの事例を元にその活用のポイントをお伝えします。
竹内氏のプロジェクトでは、小冊子を上手に活用することで見込客をファン化し、実際に成約に繋げていきました。CRMを実施する上で欠かせないメディアの活用法についても、時間を割いて解説していきます。