江戸時代の商人に学ぶまさかの顧客リスト管理法

「マーケティングで一番大事なものは
なんですか?」と聞かれたら、
ぼくならたぶん迷わず
「顧客リストです」と答えます。
 

これまでにお客さんとして
お付き合いのあった人や
問い合わせをしてくれた人、
仕事上のご縁のあった人などの
リストが、顧客リストです。

 
初対面のお客さんと
コミュニケーションを取るのは
いろいろと手間がかかりますよね。
時間も手間もかかります。
 

いっぽう、一度お客さんが
「ごひいき」になってくれれば
追加の提案は、とてもしやすいです。

すでに顔見知りですから、
こちらから何かオススメをしたとしても
売り込みではなく提案に聞こえますし、
お客さんの立場からしても
相談しやすい人が近くにいるのは
とても心強いことでしょう。
 

そんなお客さんが
たくさんいてくれたら、
商売はとてもスムーズになります。

 

だからこそ、
新規のお客さんを追いかけ続けるより
長くつ付き合えるお客さんを
しっかりと育てることの方が
とても重要です。

 

さて、これに関係した話で、
先日、江戸時代の商人の慣習の
話を聞いて、「すげー!」って
思ったものがあります。

江戸時代の商人も、
完全にリストビジネスでした。
顧客台帳が何よりも大事。

長期的な関係を築くことこそを
良しとしていたんですね。

 
ところが、江戸では
火事がよく起こっていました。
大事な書類なんかも
燃えたらなくなってしまいます。

そんな時、商人達が
必ず真っ先にやることが
あったそうです。
何だと思いますか?
 

それは、
「顧客台帳を井戸に投げ入れる」
なんだそうです。
 

一瞬、「え!台帳捨てちゃうの?
もしかして個人情報の抹消!?」って
思いましたが、全然違います(笑)
 

実はこの時代の顧客台帳、
こんにゃくの糊で
コーティングされていて、
濡れても大丈夫だったらしいです。

だから、真っ先に台帳を守るために
井戸に投げ入れたんですって。

 

そのくらい、
リストって大事です。

 
さすがにこんにゃく糊で
コーティングされた台帳は
この現代では不要と思いますが(笑)、
そのくらいの気持ちをもって
リストを大事に育てていく気持ちを、
ぜひ持ちましょう。

リストは「宝」です。

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