言葉の「成功法則」はひとつじゃない

このたび上梓した本「がんばらなくても自然に売れる文章のルール」ですが……

こちらはタイトルを読んでほぼお分かりの通り、「売れる文章力」を身につけてもらうための本です。特に、「売る」とか「集客する」といった行為に苦手意識を感じている人にぜひ読んで欲しくて、今回の本を書きました。

ぼくはコピーライター、特にセールスのための文章を書く「セールスコピーライター」として、5年ほど活動をしています。きっかけはダイレクト出版の認定セールスライター資格をとったこと。こちらの認定セールスライターの紹介ページでもご紹介いただいています。

ここまでくるのに(むしろ資格を取ってからは)、いろんな勉強をしました。教材を買ったり、セミナーに出たり、さまざまな会合に出席したり……そんな中で、とても強く感じていた疑問があります。

みんな、なんでそんなにギラギラしてるの?

世の中には多くの「起業塾」や「ビジネスセミナー」、「集客・セールス講座」が溢れています。ぼくもかつて何回か参加したことがあります(それなりに高いお金を払ったものもありました)。
しかしそれらは、全てがそうとは言いませんが、独特の「ギラギラ」した雰囲気に包まれていることがあります
「必ず成功者になりましょう!」とか「絶対に売上を上げましょう!」といったような、コミットメントや仲間意識を強く求められる体育会系な起業塾を、いくつか目にしてきました。
こうしたセミナーで学ぶセールスやコピーライティングの技術も、どこかギラギラしています。「絶対売れる」というテンプレートを使って力技の売り込みを行うようなテクニックが教えられていたり、最新のSNSを活用した流行りの集客テクニックが使われていたりもします。

あなたもこうした起業やビジネスに関するセミナーに出たことがあるなら、同様の経験をしたことがあるかもしれません。

いや、別にいいんですよ。その方法で参加した人に成果が出るならいいのです。こうしたセミナーを受けたことで実際に成果を出し、独立を果たした人だって大勢います。別にそのやり方はなんら否定するわけではありません。
でも、私個人は、そこでの教えに強い違和感を感じてしまうタイプでした。

求めているのは、コレジャナイ。

じっさいぼくに限らず、あのギラギラした雰囲気についていけない人、多いです。
ついていけない人が一番最初に考えるのは「自分は起業に向いていないのではないか?」ということ。

でも、ここは声高に言わせてください。
そんなことありません! 起業にギラギラは必ずしも必要なものではありません!

成功法則なんて、ひとつとは限らない

多くのセミナーや起業塾では、「私たちはこうしたらうまくいった」とか「周りの人はこのようにして成功した」という、実際に経験した成功体験をもとに指導しているはずです。(もしそうした体験もなく教えているセミナーがあるとしたら論外ですが)

セミナーのゴールは参加者を成功に導くことですから、自分にとって馴染みが深く、より成功の確率が高まる方法を相手に提示するのは当然のことです。彼らはたまたま体育会系の方法でうまくいった、ということなのです。

でも、ビジネスで成功している人が全員そんなタイプかというと、全然そうではありません

少なくとも、ぼくの周りではこうしたギラギラタイプはかなりの少数派です。周りの仲がいい社長さん達を見てもどういうわけかみんな自前のキャンピングカーであちこちをフラフラして「いったいこの人たちはいつ仕事をしてるんだろう?」と思うような人ばかりです(笑)
ぼく自身も、自分のビジネスが成功しているのかどうかの自己判断はさておき、こんなゆるい感じでやってますが普通に会社も持ててご飯を食べられています。

ぼくにとって「成功の確率がより高そうな方法」は、こちらの方法です。
この中には、きっとギラギラ系とは別の成功法則が潜んでいるのです。

向いている方法は人によって違います。どちらが正解・不正解ではありません。
体育会系的なギラギラしたやり方はぼく自身は苦手ではありますが、有効な方法の一つであることもまた事実です。
ただ、残念ながら世の中ではそうした手法の方がメインストリームになってしまっているせいで、「これしか方法がない」と思い込んでしまう人が現れるのも、けっして不思議なことではありません。

少なくとも、成功法則がひとつではないことは、ぜひあなたに知っていただきたいことです。
あなたがどちらのやり方に向いているかは、いちど真剣に考える必要があります。

言葉の「成功法則」もひとつではない

ぼくが専門にしている「言葉の力」についても、全く同じことが言えます。価値を伝えるための言葉の法則は、ひとつではありませんし、使い方ひとつでその作用は大きく変わります。

言葉は、使い方次第で毒にも薬にも、どのようにでも変化する強い力です。

ギラギラ系の人たちが好んで使っている「言葉の力」は、薬で言うなら一口飲むだけですぐに強力な効果を発揮する、劇薬のようなものです
しかし、一度は効いても、何回か使っているうちに効かなくなってしまいます。
やがて、さらに強い刺激を求め、表現もより鋭く、強烈になっていきます。行き過ぎた薬は毒にもなります。鋭すぎる言葉はやがて本人の首を絞め始めます。 

一方、ぼくの扱っている「言葉の力」は、それと比べたら漢方薬みたいなものです
一度や二度飲んだからといって、すぐに状況が改善するとは限りません。ですが、続けて服用してもらえれば、変化は必ず現れます。そして、時間をかければかけるほどその変化は大きくなります。
落ち続ける一滴の水が、やがて岩に深い穴を穿つように。

あなたなら、どちらの「言葉の力」を使いたいですか? 

あなたが、このどちらに向いているのかは分かりません。

ただ、もしあなたが、時間をかけてでも大きな変化を望むのなら。流行りの広告手法や力技に頼らず、丁寧にお客さんとコミュニケーションを取り、自然に自分の価値を伝えたいのなら。

今回上梓した本は、そんなあなたに向けて書いたものです。ぜひ一度、お手に取ってみてください。

「がんばらなくても自然に売れる文章のルール」紹介ページへ

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP