学習における「2:8の法則」とは?

マーケティングの仕事をしていると、
今まであまり触れてこなかった新しいことを勉強する機会が多いです。
ある程度、その業界の基礎知識を知っておかないと
よい仕事ができません。
 

さまざまなジャンルを学んでいて
最近、あることを感じています。
 

パレートの法則って知ってますか?
「2:8の法則」という名前の方が
有名かもしれませんが。
 

たとえば

・お店にある2割の商品が
 お店全体の8割の売上を占める

・会社の売上の8割は、
 全従業員の2割で生み出したもの
 

みたいな感じで、
原因と結果には偏りがある、という
経済学から生まれた法則なのですが
これは経済だけじゃなく
もっと普遍的なものだと思ってます。

 

ぼくが、いくつかのジャンルを
勉強してみて感じるのは

「そのジャンルの8割の事柄は
 2割の時間で覚えられる」

ということです。
 

何かを完全に習得するために
100時間の勉強が必要だったとします。

これを実際に学んでいくと
50時間でやっと半分、
というわけでもないのです。
 

いくつかの教材や本で学んでみると
どの教材でも共通のことを
言っていることが多く、
そういうのを拾っているうちに
知識の8割を占める基礎的な部分は
けっこう早い段階で
掴めてしまうことが多いと感じます。
 

つまり、その事柄の基礎的な部分は
総学習時間の2割程度の時間で
覚えられてしまうものだなと。
 

8割も覚えられるんだったら
それでいいじゃん、と思うのですが
もうひとつ感じていることがあります。
こちらの方が大事なのですが
 

「残り2割の事柄を、
 8割の時間をかけて学んだかで、
 その人がプロフェッショナルか
 どうかが分かる」

ということです。
 

そのジャンルで周囲から
専門家だと思ってもらえるように
なるためには、結局
100時間やらないとダメなのです。
20時間ではボロが出ます。

(100時間はこの話での比喩です。
 実際はもっとやらないとダメでしょう)

 

ぼく自身、マーケティングや
コピーライティングに関しては
今も日々勉強ですが、
さすがに何年もやっていると
新しい本を読んでも
そうそう新しい知識は出てきません。
 

こんな例えで恐縮ですが
スマホゲームのガチャと同じです。

ゲームを始めたばかりの、
アイテムを持ってない最初のうちは
ガチャでどのアイテムが出ても
キャラが強くなっていきます。
これが最初の2割の時間。
この段階で8割のアイテムは揃います。
 

やがて星5アイテムが揃ってくると
いい感じで強くなってきますが
全てのアイテムを星5で揃えないと
上級プレイヤーとは言えません。

ここからが苦行です。
残り2割のアイテムを集めるために
ひたすらガチャを
引き続けないといけません。
もう持ってるアイテムばかりが
出てきて心が折れそうになりますが
それでも無心でガチャを
引き続けるのです。
これが全体の8割の時間を占めます。

 

何のことか分からない人は
スルーしてください。
でもガチャやったことある人なら
この感じで分かるはずです。
学習曲線もほぼ同じです。
むしろ学習に興味がある人は
ソシャゲちょっとだけ
やってみてください。

 

話を戻します。
 

ぽくが何かを
一緒にやってみたいと考える
周辺ジャンルでは、
この「2割の時間で8割学ぶ」を
実践しています。
最初の8割さえ知っていれば、
それが相手との共通言語になります。
 

残りの2割の事柄は、
相手に任せます。
だって、そこは追いつけないし
追いつく必要もありません。
残りの2割は相手に聞けばいいから。
 

こうして周囲の人と
強みを掛け合わせるためにも、
共通言語を持つことが大事です。
 

この共通言語である
8割の知識までたどり着いたら
残りはプロフェッショナルに任せて、
あとは自分が専門にしている
分野を磨いていった方が、
より大きな相乗効果が出ます。

ぼくの場合で言えば
マーケティングとか
コピーライティング、
またはWebのことですね。

 

こんな感じで、
うまく掛け合わせられそうなジャンルを
8割だけ学ぶの、オススメですよ。

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