コピーライティングを独学で学ぼうとするときに陥る最大の罠と、それを回避する手っ取り早い方法

自分でコピーライティングを独学していたり、あるいは習得に興味があったりする人、けっこういます。あなたはいかがですか?

ぼくの周りで体感的に言うと、自分でビジネスをやっている事業主や経営者の方に、コピーライティングを習得したい人が多いと感じています。
他にはECサイトの担当者さんとか、アフィリエイターさんもいます。Webライターやコンテンツライターなどをやっていて、コピーライティングの技術も習得したい人なんかもそうでしょうか。

ちなみにぼくがコピーライティングを学び始めたきっかけをちょっとだけ書きます。元々Webサイトの制作をしており、コピーライティングもできるようになれば自分の提供サービスに付加価値が付けられるし、さらには自分の集客にも役立てられるだろうというものでした。
このとき、まさかWeb制作よりもコピーのほうが本業になるなどとは微塵も思っていませんでした(笑)

さて、コピーを学べる本や教材は、そんなにたくさん種類があるわけではないのですが、本屋で手に入る範囲でも何冊かはあります。

または、ダイレクト出版のコンテンツを取っていれば、セールスライティングに関する教材のオファーも時々届くことでしょう。実際、ぼくがコピーライティングの習得で最も役に立った教材はダイレクト出版の「セールスライター認定コース」でした。おかげで認定セールスライターになりましたし、これが決定的な自信にもつながっています(合格率、めちゃくちゃ低いですしね。公表はされていませんがおよそ2%程度と聞いています)。

ただ、その後多くのコピーライティング学習者と話す機会がありましたが、独学でコピーを学んでうまくいっているという話を、正直なところあまり聞きません。

特に多いのが「マニュアル通りにコピーを書いたはずなのに、何かピンとこない」という問題です。

マニュアル通りに書いたはずなのに、何かピンとこないコピーができてしまう理由

コピーの解説書を読んでいると、さまざまなテクニックが紹介されています。
コピーライティングにおいては、こうしたテクニックや型も、確かに大事なんです。

ぼくも最近は人の書いたセールスコピーをたくさん添削させていただいていますが、こういうテクニックを器用に使って書かれたものが時々提出されてきます。
読んでいて「あー、あの型を使っているな」というのはよく分かりますし、本当によく勉強されているなと感心もするんです。ただ、読んでいても何かピンとこない言うか、それを欲しいという気持ちが湧いてこないのです。

これ、別にその人が文章力がないというわけではありません。
むしろ、こうしたテクニックを巧みに取り入れて文章が書けているので、人よりは文章を書き慣れている人たちばかりです。
でも、このような器用な人たちのコピーほど、宣伝文や販売文としては、残念ながらほとんど効果がありません。

どうして、こんなことが起こってしまうのでしょうか?

実は、これには根本的な原因があります。
こういう人たちは、コピーの「勉強」や「練習」だけをしてるんです。

上で触れた「何かピンとこないコピー」も、自分で絶対に売る予定のない、お気に入りのビジネス書とか、最新のiPhoneとか、そんなもののコピーを「練習」として書いているものばかりです。

断言します。
それではほぼ、コピーライティング力は身につきません!

コピーライティングは実践で試さないと、1mmもうまくならない

コピーライティングやマーケティングというのは、実践の学問です。
いくら知識を仕入れたところで、実践しないと本当に身につくことはありません。

この話を説明するために、ちょっと例え話で脱線しますね。

野球でもサッカーでもバスケでも、なんでもいいのですが、何かスポーツをやることを想像してみてください。それも、勝敗のつくタイプのスポーツがいいです。ここでは野球のピッチャーに例えます。

世の中には野球の技術を紹介した本もたくさん出ていますし、ネットにもたくさんの情報があるでしょう。また、自分ひとりでピッチングの練習をすることだって、いくらでもできます。

でも、たくさん勉強や練習をした人が、いざ本番の試合に臨んで勝てるかというと、全くそうではありません。
なぜなら、練習と試合では、そこについて回る感覚や感情が全く違うからです。

どんなに知識をつけたところで、勝つか負けるかのリスクをしょってマウンドに立たないと、「生きた試合の感覚」は掴めません。

本を100回読んでも、毎日ブルペンで100球投げても、実際に打者がいて「打たれるかもしれない」という独特のプレッシャーを感じながら投げる感覚だけは、体験してみないと分からないものです(ピッチャーをやったことがないぼくが言うのもなんですが、分かりますよね、この感覚?)。

スポーツにおいて、試合や実戦に勝る教材はありません

さて、コピーライティングもまったく同様です。
テクニックや理論は大事ですが、これらは「こういう内容をこの順番で書けば売れる文章になる」みたいなロジカルなものでは決してありません。それよりも、コピーを通して相手に感じて欲しい感情、行間や文脈などなど、「実践」でしか学べない情報というのは、本当に多いです。

「読まれないかもしれない」とか「売れなかったらどうしよう」というリスクやプレッシャーを負うことで、こうしたものが初めて見えてくるようになります。

なので、すでに自分の商品やサービスを持ってる人は、ぜひ自分の商品を売るためのコピーを書いてください。それが一番早いです。ちなみに、うちのコピー道場に来てくれている方の大半は自分のビジネスをやっている人たちですが、こういう人たちは常に実践を伴っているので、上達も結果を出すのも早いです。

今自分の商品を持っていないライター志望の人は、誰か他の人のビジネスを手伝わせてもらう形でもOKです。ぼくの場合もクライアントさんのLP原稿がコピーライターデビューでしたが、最初のうちは広告を出しても全く申し込みがなく、冷や汗をかきながら修正したことが良い経験となりました。

実践でコピーを試すことで良い意味での緊張感も出ますし、成果が出なければすぐに新しいバターンを試してみようという気持ちになります。そして何より、自分の書いたコピーで実際にモノが売れるという経験は、何物にも代えがたい強い自信になりますよ。ぜひ、実践から始めましょう。

p.s.

この本も、一度コピーを実践してから読むと多くの発見がありますよ。

「がんばらなくても自然に売れる文章のルール」紹介ページへ

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