文章を書くのがうまくなりたいあなたへ

「文章がうまくなりたい」
という人はたくさんいます。
よく相談を受けます。
 

広告・宣伝のための文章術である
「コピーライティング」の世界には
様々なテクニックも存在します。
 

しかし、テクニックだけあれば
いいってもんじゃないです。
それ以前の平易な文章、
通常の「ライティング」に関する力量を
育てる必要があります。
 

要するに、作文力ですね。

  

ちなみにここで、
恥ずかしい過去をひとつ晒します。

ぼく、中学生の頃にはすでに
ワープロを使って小説書いてました。
(まだワープロ専用機の時代です)

高校時代は同人小説を2冊出し、
(それもコピーで手作り・笑)
24歳で小説の賞に応募しています。
残念ながら箸にも棒にもかからず、
それ以来小説は書いてません。
 

ただ、その経験があったので
その後はゲーム会社で企画をやったり
ラジオ局で放送原稿を
書くようになりましたが、
抵抗なくすっと入っていけました。
その後、個人でブロガーもやってました。

いつの間にやら、
今はコピーライターを
名乗るようになりました。

  

ぼく自身の文章が
うまいのかどうかはさておき、
なんで普通に書けるのか考えていくと
思い当たる節がありました。

 

突然ですが、全ての学習は
「インプット」と
「アウトプット」に分かれます。
 

・まず情報をインプットする
・情報をアウトプットする
・そのフィードバックを受ける
 

この繰り返しで
人はものを覚えていったり、
上手になったりします。
 

最初はインプットです。
この場合におけるインプットとは
人の書いた文章を読むことです。
これをたくさん読むことで
やがて自分の中にモヤモヤとした
「型」ができあがってきます。

ここではじめてアウトプットして
フィードバックを受けることで
「型」を具体的なものにしていきます。

そうしたら、
またインプットして型を肉付けして、
またアウトプットして、
フィードバックをもらって……
という感じだと思うのですが、

 

それで考えると、
根本的に書けない人は
おそらくインプットが
足りないのではないか?
と思います。

そもそもの「型」がないのです。

 

例え話をします。

ヨーロッパの料理を
食べたことがない料理人に
写真だけを見せて
「パエリアを作ってくれ」と
お願いしたら、
おそらく見た目は一緒でも
チャーハンみたいな味の
やつが出てくるでしょう(笑)。
 

それは、その人の
「見たことある範疇」でしか
アウトプットできないから。
それでも、過去の経験から
「近そうなもの」を
アウトプットすることはできました。
 

ここでもし、パエリアを
よく知る客が試食してくれれば
「これチャーハンじゃん、
 魚介と一緒に米を
 炊き込まないとダメだよー」
って言ってくれるはずです。

そうしたら、この料理人は
そのフィードバックを元に修正し、
次はもう少しパエリアっぽいものを
作ることができるでしょう。

自分のモヤモヤをアウトプットして
フィードバックを受けたからです。

 

しかしここで、この料理人に
そもそも米を扱った経験が
なかったとしたら、
どうなるでしょう?

おそらく「にせパエリア」に
到達することすらできません(笑)

この場合、
出てくるのはパエリアとは程遠い
謎の黄色い物体かもしれません。
こうなるともう、お客さんは
怖がって食べてくれないでしょう(笑)

料理人のインプットが足りなすぎると
客のフィードバックすらもらえません。

 

ということで
話を戻しますが、

 
書けてない人は、
そもそも読んでない。

 
もっと本読め。

 

いっぱい読んだら、
何か好きなやつを
真似すればいいです。

上の例で言えば
パエリアを知らなくても
米を扱えるようになれば十分です。
最初はモノマネでもいいから
そこからフィードバックをもらえたら
確実に上達していきます。

 

そんなぼくも、
そんなにたくさん読んでるかと
言われれば疑問なのですが、
まぁ、半分は自戒を込めて(笑)。

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